埋木帖

政策をテーマにエッセイをつらつら書きます

消費低迷の犯人は消費税か? その1

私は、よくtwitterを利用しています(決してツイ廃ではない)

SNSは、基本的に手広く情報を集めたいと思っているので多様なアカウントをフォローするようにしています。

先日、いつも通り、タイムラインを眺めていると、こんなツイートが流れてきました。

 

 

この方、自体はフォローしていないのですが、斉藤淳氏(@junsaito0529)がリツイートしていたので目にすることができました。斉藤氏は2万人余りのフォロワーがいるので、それなりの数の方も、このツイートをご覧になったかと思います。

 

さて、ここでは「消費低迷の原因は消費税8%だ」と述べられているのですが、この主張自体はいろいろな方がなされているようです。

例えば先日、日銀の審議委員になられた三菱UFJリサーチ&コンサルティングの片岡剛士氏は、2016年に消費低迷の主要因が消費税の8%への引き上げで、その解決のためには5%へ減税すべきだと主張されています。

消費低迷の特効薬は消費税減税だ | 片岡剛士 | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

 

消費低迷は事実

では、本当に消費低迷の犯人は消費税なのでしょうか?ちょっと、データを見てみましょう。

最初に、消費の動向を確認します。

 

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このグラフは、総務省統計局「家計調査」から二人以上世帯の月々の消費支出額を消費者物価指数で調整した“実質消費”の推移です(季節調整済み)。

2000年から2017年4月までを取り上げていますが、確かに実質消費は低下しています。

消費税は主犯ではなさそう

しかし、グラフを見ていただくとわかるように、2014年4月の増税前から消費は全体的に右下がりです。

 

こんな右下がりの直線が引けそうです。

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まあ、気持ち2014年以降、さらに下がっている感じはしますが、ちょっとグラフを見ただけでは何とも言えません。

ただ、少なくとも消費増税とは別の要因がありそうだとは言えそうです。

もし、消費増税が消費低迷の大きな原因であれば、このように2014年前後で消費に非連続的な動きが見られるはずです。

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しかし、消費の低迷は2000年から現在まで、ほぼ一貫した傾向(トレンド)です。

例えば、この間に毎年0.5%ずつ消費増税が行われたのであれば、消費税がやはり原因だと言えそうですが、消費税率の引き上げは1997年に5%に引き上げられて以来、2014年まで行われていません。

となると、消費の低下は消費税以外が原因ではないかと考えるのが自然です。

 

では、何が消費低迷の“主犯”なんでしょうか? 次回は犯人探しをしていきます。